教員紹介

佐藤 想美 サトウ ソウビ

客員教授

略歴

1970年 豊川美恵子バレエ教室でバレエを始める
1975年 橘バレエ学校入学 牧阿佐美、小倉佐知子、豊川美恵子に師事
1977年 ローザンヌ賞コンクール振付奨励賞部門にて決勝出場
1985年 橘バレエ学校卒業
牧阿佐美バレエ団入団
昭和60年文化庁 国内研修員
1988年 牧阿佐美バレエ団新春公演『白鳥の湖』主演(主役デビュー)
1990年 ソビエト文科省招聘による牧阿佐美バレエ団ソビエト公演参加
ジャック・カーター演出振付 『ナムーナ』(全幕) 主演
『ホフマン物語』(全幕) 三幕主演
1992年 『ドン・キホーテ』・『ラ・シルフィード』主演
1993年 アンドレ・プロコフスキー振付 『三銃士』出演 (日本初演・ミレディー役)
1995年 『ロミオとジュリエット』主演
1996年 バランシン『アポロ』
1997年 『ライモンダ』主演
1998年 ナチョ・ドゥアット振付『カミング・トゥギャザー』出演
1999年 『眠れる森の美女』主演
《受賞歴》
1991年 村松賞大賞
1994年 芸術選奨文部科学大臣新人賞 服部智恵子賞
1997年 橘秋子 優秀賞
島﨑 徹作品「ジャンクション」(1997年ダイナーズクラブ後援公演)
葉加瀬太郎と共演
「ミレニアム・ジャンクション」(2000年)
「ヒューマンゲイト」 (2002年)
2004年~2012年
東宝ミュージカル『エリザベート』
島﨑徹の振付助手を務める
2021年 神戸女学院大学 音楽学部 舞踊専攻客員教授に就任

Message

メッセージ

佐藤想美と申します。
現役の時には、旧姓の佐々木想美で、東京の牧阿佐美バレヱ団に所属していました。古典の作品から、創作作品、コンテンポラリーの作品等の公演に出演し、様々な国の方から指導を受けました。自分の経験を最大限に活かし、バレエ団やバレエスタジオでの後進の指導にも取り組んで来ました。
私自身、高校2年生の時にローザンヌ国際バレエコンクールに出場したことがきっかけとなり、20歳の時にクラシックバレエの世界で生きて行く決断をしました。その決断が出来たのは、私の中で“意識の変化”が起きたからでした。意識が変わったことによって、考え方が変わり、取り組み方が変わる、今まで眠っていた自分の中の何かが目覚めたかのように変化して行きました。学生達にも意識を変えることによって、自分の中で起きる変化を感じてもらえたら・・・という想いがあります。
授業では、一から基礎を確認することから始め、知識を応用する力、自分で考え、問題点を見つけ、改善する力、美意識を追求する力を引き出せるように努めています。また、人の前で踊る、人の為に踊る・・・とは?を考え、自在に表現する為にテクニックを学ぶということが繋がるように指導することを心掛けています。
大学の授業だからこそ出来ることを模索し、1年生は最も重要な“アンデオール”を確認する為、床に座り、1人1人私が足を持って回す方向を体感してもらい、ストレッチゴムを脚に螺旋状に巻いて視覚的にもわかりやすくした上で、タンジュとプリエを学ぶことから始めます。昨年の2年生は、全幕の古典作品のマイムのみのシーンを演じて、体の動きのみでセリフを伝えることを学び、今年の3,4年生は、1980年代の海外の一流ダンサーが演じる全幕公演のDVD鑑賞をして、1人ずつ感想を発表する時間を作る等、学年ごとに色々と試みています。