大学院 /
音楽研究科
音楽を広く深く研究し、
真の音楽家を育成する。
音楽を総合的に研究し、広い視野で音楽をとらえ俯瞰できる力の育成を目指して、作曲、声楽、器楽といった専攻をあえて設けずに、「音楽芸術表現」として1専攻にまとめています。カリキュラムは、学生、教員が専攻の枠を超え、それぞれの作品や演奏などの研究成果を持ち寄って交流し、刺激を与え、啓発し合うことを念頭に置いて編成しています。多分野の研究者と討論や演奏、意見交換などを活発に行うことで、音楽表現の総合性、学際性を高めていきます。もちろん専門領域の実技も重視し、技術と知識と人格が美しい調べを奏でる、バランスのとれた真の音楽家を養成することが本研究科の目的です。
学びの領域(専攻・コース)
音楽研究科は音楽芸術表現の1専攻とし、創造芸術、演奏芸術の相互に関連した2つの専門分野を置いています。本研究科では個々の専門分野の研究を深化させるとともに、相互に有機的関連を保ちつつ教育・研究を総合的に展開することを目指して1専攻としています。これら2つの専門分野では次のような教育・研究を行います。
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Composition
「創造芸術」分野
作曲研究領域
作曲研究領域の1研究領域をおき、もっとも創造的であるといえる「作曲」という音楽芸術表現を研究。自らは音を発しない「作曲」という行為は「演奏」という音を発する音楽行為が不可欠であり、それと深く結びついていることを常に意識し、「演奏」と深くかかわりながら、創造的な芸術作品創作のために必要な知識、技術を追究します。
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Performance
「演奏芸術」分野
声楽研究領域 / 器楽研究領域
声楽研究領域と器楽研究領域の2つをおき、音を自ら発する「演奏」という音楽芸術表現を研究し、必要な知識、技術を習得します。「演奏」には演奏されるべき作品が不可欠であり、「作曲」という音楽行為と深く結びついていることを常に意識し、そして演奏芸術行為が単に作曲家の意図の再現行為ではなく、そこに自己をいかに顕在させるかを追究していきます。
器楽には、ピアノ・オルガン・チェンバロ・管弦打楽器・ハープを含みます。
教育課程
音楽研究科音楽芸術表現専攻の教育課程は、下記の6科目分野から構成されます。
6科目ある分野
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音楽表現総合研究
各4単位
専門分野、研究領域の枠を超えて、広い視野から多角的に音楽芸術表現を研究する必修科目で、他の専門分野、研究領域と交流し、学生、教員が討論、意見交換、演奏を交えて互いに刺激、啓発しあい、共通テーマに取り組む。
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音楽表現各論
各2単位、楽書講読Iのみ4単位
すべての専門分野、研究領域に開放されている選択講義科目で、授業テーマにそった研究課題について、意見交換、討論、研究発表を行う。
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音楽表現特別実習
各2単位、副専攻特別実習のみ1単位
すべての専門分野、研究領域に開放されている選択実習科目で、各演奏形態における実習を体験し、理解を深める。
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専門分野特論
4単位
各々の専門分野を選択した学生全員が参加する必修科目で2年間にわたって履修する。分野に共通する課題について、意見交換、討論、研究発表を行う。
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研究領域実技
8単位
各自の選択した研究領域の実技を研究する必修科目で、研究指導教員による個人指導の形態をとる。修士作品、修士演奏の指導科目。
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課題研究
4単位または2単位
研究領域実技で決定した修士作品または修士演奏に関連する修士副論文、或いはレポートの指導科目で、必修科目。
学位授与の条件
2年次進級に際して下記の2つの方式いずれかを選択します。
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A方式
修士作品または修士演奏、及びそれらに関連する10,000字以上の副論文
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B方式
修士作品または修士演奏、及びそれらに関連する5,000字程度のレポート
修了審査
選択した分野 | A方式 | B方式 |
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創造芸術分野 | 修士作品(1曲)+副論文(10,000字以上) | 修士作品(2曲)+レポート(5,000字程度) |
演奏芸術分野 | 修士演奏(*)+副論文(10,000字以上) (*)演奏時間は別途内規に定める |
修士演奏(*)+レポート(5,000字程度) (*)演奏時間は別途内規に定める |
修士(音楽)の学位授与の条件
2年間に必修単位24単位(A方式)または22単位(B方式)、選択科目単位8単位(A方式)または10単位(B方式)以上の合計32単位以上を修得し、修士作品または修士演奏及び修士副論文、または修士作品または修士演奏及びレポートの審査に合格したもの。
入学試験要項
2025年度大学院音楽研究科入学試験要項(出願書類セット)ご希望の方は以下までお知らせください。
TEL:0798-51-8550
music@mail.kobe-c.ac.jpHome ー 大学院 音楽研究科について