Study abroad 留学制度・国際交流

あなたの可能性を大きくする。
本学部の学びの場は学内にとどまりません。第一線で活躍する国内外 の音楽家を招聘したり、他大学と学びのネットワークを築くなど 高度な技術や見識を身に付ける場を設けています。オーストリアの名門、ザルツブルクのモーツァルテウム音楽大学と交友関係を結び、様々な交流プログラムを展開。また、オーストリアの夏期講習会への推薦制度を設け、学生に助成金を付与しています。
留学制度について
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モーツァルテウム音楽大学への認定留学
協定校、モーツアルテウム音楽大学に一学期間留学し、世界各地からの学生と共に授業を受けます。

認定留学とは?
学内オーディションで選出された学生はWebで申請書と音源を送り入学許可書を取得します。本学との協定関係でモーツァルテウム音楽大学の学費は免除されます。本学の学費は留学期間中は3/4免除となります。留学期間は本学在籍期間に含まれ、現地で取得した単位は神戸女学院大学で認定されるため、卒業が遅れることなく留学が可能な制度です。
留学レポート
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声楽専攻吉中 萌華さん
「今のあなたの年齢だから意味がある」、自分の未来と夢に向き合えました。
Student’s
Voice 01Salzburg
声楽専攻吉中 萌華さん「今のあなたの年齢だから意味がある」、
自分の未来と夢に向き合えました。「今のあなたの年齢で行くから意味があるのよ!」当時大学2年生だった私は、認定留学のオーディションを受ける事をとても迷っていました。しかし私の師匠である斉藤言子先生が私の背中を大きく押してくださいました。帰国した今、留学経験ができたことを心から良かったと思っています。オーストリアのザルツブルクにあるモーツァルテウム音楽大学での私の半年間の留学経験についてお話しします。
私はモーツァルテウム音楽大学で、声楽、コレペティトール、ダンス、ピアノ、呼吸法の授業を履修しました。夏には門下学生による発表会もあり、そこではオペラのアリア、ドイツリート、オペラのワンシーンを抜粋して演技をしながら歌いました。声楽はKjellaug Tesaker先生に師事し、週に2回のレッスンのところ、ほぼ毎日レッスンをしてくださる等とても熱心にご指導くださり、体を使った発声法を徹底的に教えて頂きました。コレペティトールのレッスンもとても勉強になり、ドイツリートのレッスンでは「それは日本人のドイツ語よ」と発音を注意され、舌の使い方、語尾の発声の大切さなどを深く教わりました。ドイツの言葉の処理をネイティブの先生から教わったことは大変勉強になりました。舌の使い方ではなかなか思うように動かず、いかに日本語が平らな言語なのかを身に染みて感じました。他にもダンスや呼吸法も学び、舞台で生かすことのできる授業ばかりでした。その国に住んでいないと学べないことをたくさん吸収することができたことは留学経験の大きな財産だと思います。
勉学だけでなく感じた事があります。留学に行くまでの私は人に頼ってばかりで、学校の課題、レッスンの準備、アルバイトと毎日多忙な日々を送っていました。しかし留学に1人で行くと決まり、不安と恐怖しかありませんでしたが、行きの飛行機の中で「信じられるのは自分しかいない、しっかり自分を信じてやってみよう」と心に決め日本を離れました。現地に着いてから、多くの人に助けられ充実した毎日を送る中で、自分自身とじっくりと向き合う事ができ、自分は何が好きなのか、これからどうなりたいのか、明確にもつことができました。もしも留学せずに日本で勉強していたら、このような経験や成長は出来なかったと思います。斉藤先生が仰ってくださった『今のあなたの年齢だから意味がある』この言葉の意味を身を持って感じることができました。この留学経験は私の人生において、とても貴重な体験となりました。このような素晴らしい経験をさせて頂けたことに感謝し、これから世界で活躍できるオペラ歌手になれるよう日々精進していきます。
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ピアノ専攻藤江 未来さん
コロナ禍での留学だからこそ、得られた出会いと経験。
Student’s
Voice 02Salzburg
ピアノ専攻藤江 未来さんコロナ禍での留学だからこそ、得られた出会いと経験
本当は、3年生の前期に予定されていたザルツブルク音楽大学への認定留学。世界的なコロナ感染症拡大の為、一旦中止になりました。この留学は私にとって入学前からの夢であり、目標でした。「諦めないで準備だけは続けましょう。」と、先生に励まされ日々を過ごしていた3年生の夏近く、感染症の状況が少し収まったことで、10月からの冬学期からの留学が決まりました。
留学先での生活は戸惑いの連続でした。言語、大学の登録、買物の仕方、友達作り、何より初めての一人暮らし。最初の2ヶ月は慣れることで必死でした。そんな日々にロックダウンという初めての経験が襲ってきました。外出は原則禁止、一時期は大学の授業もオンラインでした。私は学生寮に住み、学校で練習していたので、校舎に入る為にも毎回PCR検査が必要でした。
留学中にご指導くださったクルツ先生はとても優しく、フレーズのとり方、表情のつけ方、音楽の特徴、リズム、間のとり方など、沢山の事を教えてくださいました。また授業以外でも練習室やオンライン環境の事など色々なことを気遣ってくださいました。室内楽の授業では、オーストリア人の学生とデュオを演奏し、学内コンサートにも出演しました。こうして少しずつ生活に慣れ、友達も増え、一人で不安の中始まった私の留学生活は、クリスマスを迎える頃には優しい先生、沢山の友達に囲まれた楽しいものとなりました。
真冬の雪の中の美しい街、静かなクリスマスの風景、零下の冷たい空気の中を毎日学校へ通った事さえ温かい思い出です。今振り返れば、私の留学生活は、出発前の行けなくなるかもしれないという不安、突然目標が無くなる事による喪失感等、コロナ感染症に振り回されて始まりました。しかしこの時期に行ったからこそ出会えた人、出会えた景色、時間がありました。そして日本では経験できないヨーロッパでの生活も体験できました。
どんな状況でも諦めない気持ち、自信をもつ、前をむき努力し、その時やれることを全力で楽しむことが大切だと知りました。私はこの経験を活かし、さらに音楽について深く学んでいきたいと思います。
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ヴァイオリン専攻伴 結生さん
留学経験を生かして、たくさんの人に感動してもらえる演奏を目指したい。
Student’s
Voice 03Austria
ヴァイオリン専攻伴 結生さん留学経験を生かして、たくさんの人に感動してもらえる演奏を目指したい
私が留学する予定だった2021年3月はコロナウイルスが大流行していたので、渡航することが厳しく、日本からオンラインで受講する毎日を過ごしていました。2021年5月下旬頃に渡航することができ、オーストリアへ向かいました。コロナウイルスの流行対策と現地での生活について、ヴァイオリンを指導してくださったガール先生にサポートしていただいて、安心して留学生活を送ることができました。
対面で受ける先生のレッスンは、毎回楽しくて、オンラインよりも音楽を肌で感じることができ、ヴァイオリンの基礎から楽曲分析、弾き方のニュアンスなど、隅々まで教えていただきました。特に改善できたことは、左手の指の形と置き方を教えていただいたことで、持ち方自体変わってしまったので、最初は苦労しましたが、その部分を重点的に練習して、今では力が抜けて快適に弾くことができるようになりました。クラスコンサートや小規模なディスカッション、ドイツ語の授業もあり、他の学生との交流は、ドイツ語で自分の意見を言うのに苦労することもありましたが、このような体験を通じて、自分の殻を破ることができたと感じています。
コロナ禍で大変な時期でしたが、先生方に協力していただいて渡航しオーストリアで勉強することができたことに感謝します。この半年間の経験を生かして、たくさんの人に感動してもらえる演奏ができるよう日々精進していきます。
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音楽学科の国際交流
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Feature 01
アメリカ・サムヒューストン州立大学との合同オペラ
2018年、神戸女学院大学は、2015年から大学間協定ならびに交換留学協定を締結するサム・ヒューストン州立大学(アメリカ、以下「SHSU」)と共同でオペラを制作・公演しました。本学音楽学部・音楽研究科で声楽、器楽、舞踊を学ぶ学生・大学院生9名と、SHSUの学生37名が参加し、ヘンリー・パーセル作曲の歌劇「ディドとエネアス」を制作しました。両大学の学生が相互に行き来し、両大学で公演を果たしました。音楽を学ぶ学生同士が国境を越え協働してオペラという総合舞台芸術を制作するということは前例がなく、新聞社等のメディアでも”真の国際理解”として、大きく取り上げられました。
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Feature 02
モーツァルテウム音楽大学とのFriendship Week
毎年モーツァルテウム音楽大学の教員と学生が1週間本学を訪問して公開レッスンやマスタークラス、室内楽ワークショップ、学生交流コンサートなど多彩なプログラムが行われます。
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Feature 03
インターネットピアノレッスン
年間4回、ロルフ・プラッゲ教授によるピアノレッスンがインターネットテレビ会議システムを使ってリアルタイムに配信されます。受講を希望した学生の演奏は、モーツァルテウム 楽大学コンサートホールのモニターに音と映像が届けられ、学生達は演奏に対するプラッゲ教授の質問や熱心なアドヴァイスに耳を傾けます。
助成金制度
音楽学部では2009年度よりウィーン国際音楽ゼミナールとモーツァルテウム夏期国際アカデミーに優秀な学生5名を推薦し助成金を授与する制度を発足。(内2名については、クラブファンタジーよりの授与)
- 対象
- 音楽学部学生/4名
- 音楽研究科学生/1名
- 金額
- 10万円
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